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小学校受験の口頭試問対策!学校の意図や面接のポイント、対策方法をご紹介

P.K(元小学校受験塾講師)
2021/07/16 07:07
小学校受験の本番では「口頭試問」という試験があります。口頭試問は大人の試験にも度々採用されるものですが、小学校受験でもかなりウエイトの高いものです。聞かれたことを的確に答えること、常識的な問題に答えることが基本です。ペーパーテストはできるのに、口頭試問が苦手という子供には、特に早い段階で攻略できるように親御さんも協力をしてあげてください。

小学校受験の面接・口頭試問内容とは?

小学校受験の口頭試問はそれほど、難しく考える必要はありません。塾や個別指導などで、十分に練習を積むことで、必ず克服できる領域です。
最初に聞かれることは
〇住所や名前
〇幼稚園の名前、お友達の名前
〇家族構成
などが最初の質問になります。いきなり言葉に詰まるようなことがないようにしてください。面接官の話し方や質問の仕方も学校によってそれぞれ違います。それを見越して塾では口頭試問の練習を、複数の大人が担当することで子供に自信を持てるように指導していくことが多いのも特徴です。その中でも、少し内容の濃い質問をピックアップしてみました。

「お母さんに叱られるのはどんなときですか?」といった難しい質問対策

この質問も、なかなか答えづらい内容です。実際によく叱られている子供は自分の失敗談や約束を守らなかったときのことを例に出してリアルに答えられます。
それでも最近の傾向として、
〇叱られたことがない子供
〇子供を適切に叱ることができない親
どちらも存在しているのです。適切な場面で正しいことを導くために叱るというのは、家庭の中のしつけ問題としてとても重要なことです。そこで、「叱られたことがありません。」と答えた子供に対しては、面接官は素朴な疑問を持ってしまうのです。
そして、世の中に完璧な子供は存在しません。みんなたくさんの失敗をしながら成長していくのです。よって、そのプロセスでは親は子どもをしっかり叱ることも必要だと私は考えます。
例えば、家庭内のルールとして、
・命の危険があるようなことをしたとき
・他人を傷つける行為をしたとき
には、親は子供を叱らないといけません。子供もその場面で親に叱られることで、次は注意をするようになるのです。それが親子関係で必要な部分です。口頭試問では当たり前の親子の関係性などについての、質問が多く出されます。
親は子供に対して倫理的な教育をする立場です。間違ったときにはきちんと叱り、正しいことを教えることで子供は成長していくのです。
「叱られるときはいつか?」という質問の意図をよく考えてみてください。学校側は子供が家庭でどのような教育を受けているのかということを知りたいと考えて口頭試問ではあえて答えにくいであろう質問もするのです。

「どんな本が好きですか?」といった質問も

実は「子どもの受け答え」だけを見ているのではない“口頭設問”

小学校受験の口頭設問では次のようなしつもんをされることがあります。
休みの日にお父さんとどんな遊びをしますか?
ここで学校側が知りたいと思うのは、
1. 休日に親とどのように過ごしているのか?
2. 家族の時間の過ごし方はどのような感じなのか?
と言う家庭内の様子です。
口頭試問では子供への質問を通して、家庭の在り方をチェックしていると考えておいてください。ここで家庭の教育方針がきちんとしていれば、子供はその通りの回答をします。家族で時間を共有することを大切にしている家庭の様子は、この質問で良く伝わるのです。
また、ここではあえて「父親との過ごし方」を聞かれていることがポイントとなります。
普段の日は働き盛りで子供に接することが少ない父親も多いのも実情でしょう。その上、休日も接待ゴルフやイベントでほとんど、家族サービスがままならないこともよくあるパターンです。それでも小学校受験の世界では、基本的に父親と子供の間柄ということにも着目します。父親も含めて家族との時間を大切に過ごしているのか?子どもを育てていくことに対する考えはどのようなものか?を知ろうとしています。
しかしながら、口頭試問向けに付け焼刃で家庭サービスを考えるのは、あまりにも浅はかです。それよりも、今後のことも十分に考え併せて、子供の受験を機に、家庭の在り方と親子の時間について考えることも必要だと、是非知っておいてください。

「お母さんに叱られるのはどんなときですか?」といった難しい質問対策

この質問も、なかなか答えづらい内容です。実際によく叱られている子供は自分の失敗談や約束を守らなかったときのことを例に出してリアルに答えられます。
それでも最近の傾向として、
〇叱られたことがない子供
〇子供を適切に叱ることができない親
どちらも存在しているのです。適切な場面で正しいことを導くために叱るというのは、家庭の中のしつけ問題としてとても重要なことです。そこで、「叱られたことがありません。」と答えた子供に対しては、面接官は素朴な疑問を持ってしまうのです。
そして、世の中に完璧な子供は存在しません。みんなたくさんの失敗をしながら成長していくのです。よって、そのプロセスでは親は子どもをしっかり叱ることも必要だと私は考えます。
例えば、家庭内のルールとして、
・命の危険があるようなことをしたとき
・他人を傷つける行為をしたとき
には、親は子供を叱らないといけません。子供もその場面で親に叱られることで、次は注意をするようになるのです。それが親子関係で必要な部分です。口頭試問では当たり前の親子の関係性などについての、質問が多く出されます。
親は子供に対して倫理的な教育をする立場です。間違ったときにはきちんと叱り、正しいことを教えることで子供は成長していくのです。
「叱られるときはいつか?」という質問の意図をよく考えてみてください。学校側は子供が家庭でどのような教育を受けているのかということを知りたいと考えて口頭試問ではあえて答えにくいであろう質問もするのです。

「どんな本が好きですか?」といった質問も

この質問も、普段から読み聞かせの量によって答えが随分と変わりますよね。小学校受験を考えている家庭の場合には特に読み聞かせを通して本に触れる機会を活の中で根づかせることは重要なことです。それを通して子供は自分の好きな本を答えられるようになります。スラスラと好きな本の内容を話せる子供は優秀です。それが口頭試問においてはとても好感を与える回答なのです。

口頭試問で守るべき「3つのこと」

1. 自分(子ども)の感じたとおりに答える
2. 出来るだけハキハキと大きな声で答える
3. 質問をしている人の目を見る
普段からおしゃべりな子供でも口頭試問の練習を始めたばかりの頃には、何も答えられないということがよくあります。肝心な質問事項に答えられないことは、口頭試問に対応できていることには、つながりません。
口頭試問で学校側が知りたいことは、簡潔にまとめると次の2つです。
〇子どもの発達状況はどれほどか?
〇家庭の教育方針は、学校の方針にマッチしているか?
それを探るために面接や口頭試問で、いろいろな質問を子供に出します。そこで知りたいのは子供の能力だけではないのです。口頭試問では、自分をごまかすことができません。大切なポイントをしっかりと抑えて、口頭設問に臨めるように努力をすることが大切です。

“語彙”に関する口頭設問をご紹介!

「あ」から始まる言葉を出来るだけ多く話してみてください。

このような質問は語彙力を試す内容です。どれだけ言葉を知っているか?を知るための質問として口頭試問では、よく出題されています。

上から読んでも下から読んでも同じ言葉を言ってみてください。

これは応用編です。
・とまと
・しんぶんし
などといったような言葉がすぐに出るかどうかが試されています。慣れていないと難しいですよね。これらの内容をすぐに回答するためには、なんといっても語彙力が豊富であることが求められます。

家庭でできる口頭設問対策!

今日幼稚園で何が一番楽しかったですか?
今日遊んだお友達の名前を教えてください。
このような質問で十分です。子供が絶対に答えられる質問を親が準備すれば良いのです。内容を答えられる以前に、どれだけの言葉を駆使して答えられるかが問題です。
1.家庭でも会話を大切にする
2.子供には語尾までしっかりと話す癖をつける
家庭でも立派に口頭試問の練習はできるものです。親が子供にいろんな質問をして子供がありのままに答えるというだけで良いのです。この時に語尾まできちんと話せているかどうか?をチェックしてあげてください。単語だけで答えることは、悪い習慣です。
〇「・・・しました。」
〇「・・・です。」
と言う語尾をきちんとつける練習は普段の生活の中でも繰り返し練習ができることです。ぜひ、時間を決めて口頭試問の練習は多くしてあげてください。語尾があやふやになると口頭試問ではあまり、良い評価をもらえません。

さいごに

小学校受験のために、すべての生活を付け焼刃で変化させても何の意味もありません。家族の時間を心から大切にしようと親が思えば子供は敏感に感じ取るわけです。それより、限られた時間の中でも自分と真摯に向き合ってくれる親の姿勢を子供はきちんと見ています。そこに口頭試問の真意があるのです。ぜひ、小学校受験を視野に入れて考えるときには家庭生活の在り方についても家族で良く考えてみてください。日々、努力を積み重ねることで子供はどんな質問にもきちんと答えられるようになります。そこには家族の絆が必要であることを、改めて考えておいてください。
    この記事の著者
    元小学校受験塾講師。大学時代には幼児教育・幼児心理学を専攻。大学受験小論文添削や公文講師などの経験あり。
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