入園前の不安を軽くする!おすすめの絵本8選!
入園を控えた子どもの心のケア
入園を控えた子どもは、言葉にしなくても不安を抱えているかもしれません。自分の気持ちを上手に言葉にすることは、入園前の子どもにはまだ難しいもの。甘えることが増えたり、夜泣きをしたりと、普段と違う言動から子どもの不安を汲み取ってあげるといいでしょう。
そんな不安を抱える子どもに、親として実践したいケアをご紹介します。
愛情をたっぷり注ぐ
入園の不安感から、普段よりもわがままや甘えが増えた子どもに手を焼いてしまう人も少なくありません。しかし「もう赤ちゃんじゃないんだから」と突き放してしまうのではなく、思う存分甘えさせ、愛情を注いであげることをおすすめします。
スキンシップを増やしたり、子どもを甘えさせたりすることで、親子の愛着関係や信頼関係は築かれていき、子どもは「自分は愛されているんだ」と実感でき、自尊心を育んでいけるはずです。
そうして培った自尊心は、園生活を頑張る原動力になってくれることでしょう。
園の楽しさを伝える
子どもにとって園生活は未知のもので「どんな場所なのかわからない」などと漠然とした不安を感じているかもしれません。そんな子どもの不安を軽くするため、具体的に園ではどんな楽しいことが待っているのか教えてあげてはいかがでしょうか?
ママやパパの子どものころの話を交えたり、写真を見せたりしてもいいですね。
入園の不安に寄り添う絵本
入園することに不安を感じている様子の子どもには、その不安定な気持ちに寄り添ってくれる絵本はいかがでしょうか?
「ぐるんぱのようちえん」(作:西内ミナミ/絵:堀内誠一)
ひとりぼっちの大きなゾウ、ぐるんぱのお話は、1966年発売以降多くの子どもたちに愛されてきました。失敗を繰り返しながら自分の居場所を懸命に探し続けるぐるんぱの姿に、勇気づけられる子どもも多いはずです。
「わたし ようちえんに いくの」(作:ローレンス・アンホールト/絵:キャスリーン・アンホールト/訳:角野栄子)
初めての幼稚園に不安を抱いていたアンナが、楽しいことが満載の園生活に挑戦するお話です。入園を控えた子どもたちが抱える悩みに、優しく寄り添ってくれる絵本になっています。
初めての幼稚園に行くためにママとお別れするとき、アンナとママは「いいものを あとでママにみせてね」と約束します。アンナがどんないいものをみつけたのか、親子で読んでみてはいかがでしょう?
「ようちえんいやや」(作:長谷川義史)
子どもたちたちが「ようちえんいやや」と泣く理由はさまざまで、この絵本では思わず笑ってしまうようなものも紹介されています。でも、みんなが幼稚園を嫌がる本当の理由は…ママの胸にぐっとくるものかもしれません。
入園を控えた子どもはもちろん、幼稚園を嫌がる子どもやそれに苦労しているママ・パパにもぴったりの絵本です。
「コッコさんのともだち」(作・絵/片山健)
保育園でなかなか友達ができないコッコさん。どうしてもみんなと遊べずに泣いてしまうけど、自分と似ている子を見つけて…。遊んだり、喧嘩したりしながら、コッコさんは自然に友達との中を深めていき、やがてみんなの輪の中に入ることができるようになります。
入園前「友達ができるかな」と悩む子どもの不安に寄り添ってくれる、優しい1冊ですよ。
「おむかえパパ」(作:ナディーヌ・ブランコム/絵:オレリー・ギユレ/訳:中川ひろたか)
園への送り迎えをするパパの絵本は、フランスで発売されて以降、日本だけでなくアメリカやメキシコなど世界6ヶ国でも翻訳されている人気の1冊です。園に子どもを送る途中、調子が悪くなってしまった車。園には着いたものの、子どもはお迎えが不安なようで…。
さまざまなお迎え方法を提案するパパと「でも」と納得しない子どものやり取りには、パパの子どもへの愛情があふれています。ぜひパパに読み聞かせをしてもらいたい絵本です。
入園が楽しみになる絵本
ここからは、園生活が待ち遠しくなる絵本をご紹介します。入園に不安を抱えている子も、心待ちにしている子も夢中で読み進めてくれることでしょう。
「どんぐりむらのどんぐりえん」(作:なやかみわ)
大人気「どんぐりむら」シリーズ第四弾である「どんぐりむらのどんぐりえん」では、園生活を楽しむ子どもたちとそれを支える先生たちが丁寧に描かれています。
幼稚園や保育園がどういうものなのかよくわからず、漠然とした不安を抱えている子どもも園生活が楽しみになりそうですね。
「ペネロペ ようちえんへいく」(文:アン・グッドマン/絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン/訳:ひがしかずこ)
かわいらしいコアラの女の子、ペネロペの幼稚園での1日を描いた仕掛け絵本です。仕掛けを通して、ペネロペの園生活を手伝うことで、自身も幼稚園に通うことが楽しみになるかもしれませんよ。
絵の具を使ったお絵描きやお誕生日会、お外遊びなど幼稚園には楽しいことがたくさんあるのだと、子どもに伝えられそうですね。
「ようちえんがばけますよ」(文:内田麟太郎/絵:西村繁男)
きつねが呪文を唱えると、幼稚園や園にいる人などが次々と姿を変えていく、一風変わった不思議な絵本です。次に何が起こるか予想がつかないので、大人も子どもも夢中になってページをめくってしまうことでしょう。
まるで間違い探しのようで、何度読んでも飽きない絵本になっています。
さいごに
入園は、子どもにとっても親にとっても生活が大きく変わる節目となるもの。その分、親子ともに不安を感じることも多いでしょう。そんな不安を取り除くは難しいことですが、ご紹介した絵本を通して軽くすることはできるかもしれませんよ。